①抗酸化作用
 私たちの体は酸素を体に取り込み、炭水化物などの有機物を酸化して、生命活動に必要なエネルギーを取り出しています。この過程で生じる活性酸素は細胞を傷つけ、がん、動脈硬化、アルツハイマーなどさまざまな病気を引き起こす因子とされています。酸化はまた、食品の劣化や体の老化につながるとされ、健康や美容情報にもよく取り上げられています。
 食品や生体組織の酸化を抑える作用、活性酸素を除去する力を抗酸化作用と言います。
茶カテキンはいずれも強い抗酸化作用を持ちますが、
特にエピガロカテキンガレート(EGCG)、エピガロカテキン(EGC)の抗酸化力は強力です。

②抗ウイルス作用
 ウイルスは生体内の生きた細胞に寄生、増殖するのが特徴です。寄生した本体にダメージを与え、インフルエンザ、AIDS、肝炎、胃腸炎など、ウイルス性の重大な病気を引き起こす場合もあります。
 カテキン類は、ウイルスの不活性化や増殖を抑える力があることが実験で確認されています。また、緑茶のカテキン類はインフルエンザウイルスによるリスクを減らすのに有効です。お茶うがいを励行して、児童の健康維持に努める学校もあります。

③殺菌作用
 細菌などの微生物の増殖や、毒素の働きを抑える作用です。
食中毒を引き起こすブドウ球菌、サルモネラ菌や腸管出血性大腸菌O-157、伝染病を引き起こすコレラ菌、赤痢菌などが知られています。カテキン類は、これらの菌の働きを抑えることが実験で明らかになっています。
 また身近なところでは、水虫、おむつかぶれや床ずれなどにも細菌がかかわっています。症状の緩和や予防に、お茶を薄めた液に浸ける、お茶を薄めた液を浸した布で拭くなどの方法を実践している介護の現場もあります。

④抗がん作用
 がんは、ウイルス、放射線、化学物質等をきっかけに、細胞が突然変異を起こして始まります。そして、その変異が固定化され、増殖することでがんが広まります。
 カテキン類は、細胞の突然変異によるがん化と、変異した細胞の増殖や転移の両方の段階の抑制に作用することがわかっています。動物実験では、胃、小腸、十二指腸、大腸、脾臓、肝臓、乳腺、肺、皮膚などのがんに有効でした。お茶の産地では、胃がん、大腸がんなどの消化器系疾患が明らかに低いことが以前から知られており、カテキン類のがん予防への応用は熱く期待されています。

⑤抗アレルギー作用
 アレルギーは、食品、花粉などの抗原(アレルゲン)が体内に入って抗体がつくられた後、再び体内に入った抗原に細胞内のヒスタミンなどが反応して、発熱、じんましん、けいれんなど体に悪い状態を引き起こすことです。気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症などが代表的な症状です。
 カテキンの中でも、エピガロカテキンガレート(EGCG)は、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制し、抗アレルギー作用があります。

⑥消臭効果
 お茶に含まれるカテキン類は、フラボノール類、クロロフィルなどとともに、強い消臭作用が認められています。
実際に緑茶を使って口腔清拭を行った高齢者介護施設では、高齢者の口臭が以前より気にならなくなり、口内の衛生状態も良好に保たれたそうです。何よりも、介護を受ける方にとって薬よりもやさしく、ケアに対する抵抗が少なくなりました。


  
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